シーズーの特徴
頭の上からたれた長いふさふさとした被毛が特徴のシーズー。
シーズーの歴史ははっきりとしない部分が多いのですが、チベット原産と言われているラサ・アプソとペキニーズという犬種を掛け合わせた中国原産という説が、現在有力な説の1つです。
清朝末期に宮廷や貴人たちの間で飼われていました。
床にまでつく長い被毛
鼻と大きな瞳が隠れるほど、体全体がの豊富な被毛でおおわれています。
鼻の周りの跳ねた毛も特徴です。
シーズーは、チベットなど寒い地域原産の犬種の血が入っているので、寒さに耐えられるような印象です。
足の毛はもこもこしていてムートンのブーツを履いているようで、また被毛は2重構造になっていて下毛は密集しています。
ただ抜け毛が少なく、完全な寒冷地仕様というわけではないので注意しましょう。
胴長な体と洋服
体長がわずかに体高より長い胴長でコンパクトな体です。
ただ、シーズーは胴長の程度は個体差が大きく、洋服選びが難しい場合があるようです。
胴長の程度が大きい犬の場合は、ミニチュアダックスの服を選ぶなどの工夫がされています。
見た目より頑丈
見た目の雰囲気と違い、頑丈でタフな体です。
なめらかなゆったりとした足取りで、地面をしっかりと踏みしめて歩きます。
シーズーの性格
シーズーは非常に穏やかで陽気な性格なので家庭犬に向いています。
穏やかで静か
穏やかでほのぼのとした印象のシーズー。
子供との接し方が上手なので子供や高齢者のいる家庭でも飼育しやすいです。
そして他の犬とコミュニケーションもできるので多頭飼いも比較的容易と言えるでしょう。
シーズーの仕草を見ているだけで、周りは心が和み、温かい気持ちにさせてくれます。
また、このように静かな一面もあれば、愛想良く感情表現を外に出し、運動が大好きな活発な性格も持っています。
シーズーを飼うときの大切なこと
被毛の手入れは頻繁に
長い豊富な被毛はすぐに毛玉ができてしまうので、最低でも1日おきにブラッシングやコーミングが必要です。
子犬の時からグルーミングなどに慣れさせておくと良いでしょう。
また、被毛で眼球を傷つけないよう配慮しましょう。
毎日の運動
基本は毎日30分から1時間程度の散歩、もしくは運動が必要です。
ただ小型犬なので、室内で体を動かすゲームなどで十分です。
暑さに弱い
あの長い被毛のため暑さには非常に弱いので室内飼いが良いでしょう。
また、上に書いたように寒冷地で生まれた犬の血が入っていて、このふこふこした見た目ですが、寒さにとても強いというわけではありません。
また鼻孔が短い短吻系で鼻呼吸が苦手なため、熱中症や脱水症状になりやすいです。
他の犬種同様、室温と湿度には注意してあげましょう。