シェットランド シープドッグの特徴
スコットランドの北西に位置するシェットランド島が原産の、シェットランド・シープドッグ。コリー、そしてスパニエルをもルーツに持つという説もあるこの犬種は、コリーの中でも小型なものをいっそう小型化させることで、現在のサイズに定着しています。が、元のコリーは大型。大型だった犬が小型となると、どうしても神経質気味になることも知られています。これはシェットランド・シープドッグも同様で、比較的高い声でよく吠えることが特徴の犬種です。
しかしながら、滑らかに・軽やかに歩くことのできる四肢で、毛並みは美しく、賢さを感じさせる顔立ちを持ち、人想いである性格から、家庭犬としての適性は十分に兼ね備えているのがこのシェットランド・シープドッグです。
元来、牧羊犬だったシェットランド・シープドッグは、その名残としてさまざまな能力を有しています。運動神経に富み、また、我慢強さなども持ち合わせているのです。
シェットランド シープドッグのメリット
「シェルティー」という愛称でも広く親しまれているシェットランド・シープドッグは、トレーニングに対する理解力が他犬種よりも高い犬で、かつ感受性や警戒心もしっかりと持っていることから、家族への深い愛情や優しさのもと、素敵なパートナーにして素晴らしい遊び相手にもなってくれることでしょう。
かつてから競技会、特に服従の部門での好成績の常連であったシェットランド・シープドッグを飼うにあたっては、特に変わったトレーニングなしでも言うことを聞かせ易い、という点においても支持されています。これはシェットランド・シープドッグの種としての歴史の中で、服従に関してのトレーニングが繰り返されてきた賜物であるとも言えます。
元気のある犬種ではありますが、日々お散歩に出かけ、室内外でのアクティブな遊びや駆け回れる時間を取ることができるのが理想的です。
シェットランド シープドッグの注意点
毛の量が多めで厚いため、ブラシかけは2日に1度程度はしてあげたいところ。また、その毛量から、太った・痩せたという体格の変化を見た目からは判断しにくいことから、肥満などにはより気を付けてあげる必要があります。
体調面では、特に小型化された犬種全般に言えることですが、骨折してしまう確率が上がっているのが特徴ですので、きちんと対策したり、あるいは異常には早く気付いてあげましょう。
その他、シェットランド・シープドッグが罹りやすい病気には、各種皮膚疾患や、外耳炎があります。また、てんかんの症状にも注意しましょう。さらに、コリーアイや白内障などの眼病になりやすい傾向がある子もいるなど、特定の毛の模様どうしの交配による病気の確率も視野に入れて飼育することも検討して下さい。
また、生命の危険も招きかねないため予防接種に「イベルメクチン」は使わない、ということも覚えておきましょう。