コーギーの特徴
コーギーはウェルシュコーギーとも言い、イギリスにあるウェールズ地方がルーツの犬種です。コーギーの役割は元々、ウェールズの農場・牧場における牧羊犬です。群れからはぐれた牛などの個体を誘導するため、時には飛び付いたり足に咬み付くような気質を持っていましたが、現在ではそういった部分は概ね抑える方向に改良されています。残っているのは胴体の長さ、足の短さです。この体型は牛や羊など、家畜がいる場所を蹴られることなく駆け回れるのに適しているのです、
イギリス王室のロイヤルドッグとしてコーギーが長年飼育され続けていることでも知られ、イギリス国内で特に愛されている犬種と言えます。
ウェルシュコーギーには、実は2種類あります。ひとつは「ウェルシュコーギー・ペンブローク」、そしてもうひとつが「ウェルシュコーギー・カーディガン」です。別々のルーツながら、一度は同じ犬種として扱われかけたため、交雑の末に似通った見た目を持つに至っています。
コーギーのメリット
締まった体つきのウェルシュコーギー・ペンブロークに比べ、ウェルシュコーギー・カーディガンは骨太なしっかりした体格を持っています。どちらもとても明るい性格で、社交的かつ活動的な、存在感のある犬の代表格で、持ち前の賢さにより飼いやすい傾向があります。
例えば、ボール遊びやフリスビー遊びなど、ごく短期間で覚えては楽しんで繰り返します。体型こそ足の短さが目立つものの、運動能力には何も問題なく、競技会などですばしっこさを発揮していきます。
飼い主や家族想いで、小さい内から他所の犬や他所の人に触れ合わせてあげると、社会的な面でも、愛嬌豊かな皆から愛される犬として毎日を楽しく過ごしていくことができます。コーギーはそもそもが甘え上手、そして愛くるしい活き活きとした姿をしているので、飼い主らと、お互いに大事にし合える関係を築くことができるとも言えます。
コーギーの注意点
牧羊犬の名残で、咬み癖もあるコーギーの場合、例え甘咬みのレベルであっても、きちんと小さい頃から咬むのはいけないことであると教え込むことで、直すことができます。
その他、しつけで大切なのが、飼い主側が一貫しているということです。家族によって言うことやOKなことが異なっていれば、コーギーとしても、賢いだけに混乱してしまうのです。飼い主側としても、コーギーのしつけの物覚えが悪くなる不都合さに加え、不信感を買うことになるので、家族で飼うなら一貫性を持ってしつけに当たりましょう。
また、足が短く、胴長であることが特徴のコーギー。椎間板ヘルニアは、そんなコーギーが比較的なりやすいことが知られています。歩くことを少し躊躇うような軽度なものから、重度になれば呼吸にまで悪影響が及ぶことにもなるため、進行する前に治療しましょう。