アメリカンコッカースパニエルの特徴
アメリカンコッカースパニエルは、その名の通りアメリカ原産の犬種です。移民によりアメリカの土地に連れてこられた犬であるコッカースパニエルの中でも、頭の形の丸さやマズルの短さが特徴的なマールボロ―系スパニエルが、その後のアメリカンコッカースパニエルに至っているとされています。
猟犬としてはごく小さいものの、筋肉の多さなどに恵まれ、走る速度を落とさずに長時間駆け抜けることが可能になっています。適度に小型であることや、臆病さもあまりなく忠誠心が比較的高いこともあり、1950年代にはアメリカでの登録数も最高位を記録しています。また、ディズニー映画の主人公としてアメリカンコッカースパニエルが活躍したことも、注目を浴びる切欠になっています。
被毛の量が多いことでも知られ、毛の管理には丁寧さが求められます。トリミングの他、シャンプーやブラッシングなど、お手入れの面でも大切にお世話しましょう。
アメリカンコッカースパニエルのメリット
「陽気なコッカー」という別名がアメリカで存在している通り、元気でハッピーな性格をしている他、飼い主にも愛情を注ぎ、飼い主から期待されれば伸びようとする気持ちも強く持っています。
スタミナを豊富に持ち合わせているアメリカンコッカースパニエルは、長めの散歩も大好きで、ドッグランも利用することで一層豊かな運動量にできます。散歩そのものも、飼い主への従順さを発揮してくれるので、楽しく出掛けられます。
遊びもトレーニングも楽しめる性格や、物覚えの良さから、しつけが比較的楽であることもポイントです。
ルックス面では、よく整えられてさえいれば、頭周りや肩といった被毛の華やかさなどにおいて、目を楽しませてくれる要素が幾つもあるのがアメリカンコッカースパニエルの特長だと言えます。歩く時にも背中をヒョコヒョコさせない、美しくも楽しげな歩き方にも注目です。
アメリカンコッカースパニエルの注意点
週に2度以上はブラッシング、そしてシャンプーは乾燥し過ぎないよう、ひと月に1度ほど行い、もし散歩などで汚れてきたらその日のうちに拭き上げにて対応します。こうしたきめ細かなお世話により、傷などがあってもすぐに分かり、早い内に治療にも当たることができます。
2ヶ月程度に1度はトリミングを受けさせて、アメリカンコッカースパニエル独特の魅力を保っておきたいところ。
病気面では、歩くのにも支障がでてしまう白内障、日頃の生活の中に紛れがちな緑内障、ひとたび傷めることで靭帯と連動して歩けなくなってしまう膝蓋骨脱臼などになりやすいことが知られています。目に関しては定期健診などで異常を早期発見し、膝に関しては先天性も後天性もありますが、まずは階段やフローリングでの無理な動きをさせないようにすることが大切です。