[アイリッシュ セッター]の特徴
アイリッシュ セッターの起源はよくわかっていません。
恐らくは、スパニエル系とポインター系とその他のセッター系が掛け合わされているというのが今一番信憑性の高いものです。
アイリッシュ セッターのもとになっている犬種はほとんどがイングリッシュ・セッターです。
若干、ゴードン・セッターも入っているようです。
アイルランドの猟師の理想の猟犬は、素早く獲物にありつくことができて、鼻がべらぼうによく、遠くからでも見つけられやすい大型犬でした。
そんな理想の犬をアイルランドの猟師は作ることに成功したわけです。
のちにアメリカに持ち込まれここでも鳥猟犬として高い評価を受けることになります。
一方、アイルランドでは「パルマーストン」というチャンピオン犬が生まれます。
ところが、この「パルマーストン」の所有者はこの犬のフォルムが気に入りませんでした。
危うく、溺死処分される寸前までいきかけたほどです。
現在のアイリッシュ セッターは全てこの「パルマーストン」を祖先犬としているといっても過言ではないくらいです。
[アイリッシュ セッター]のメリット
アイリッシュ セッターは猟犬です。
この猟犬は狩猟をおこなう際に必要なスピードとスタミナを持ち合わせています。
体のつくりはまさしくそのようにできているかのようです。
全速力で走るような場合、前足と後ろ足は絶対にぶつからないようにできていたりします。
また、地面を蹴る際にも無駄な力を使わないようになっています。
被毛もよく考えて生えています。
いばらや草木から体を守ることができるようになっています。
被毛の色は濃いマホガニー色でその美しい色は世界中から称賛されています。
アイリッシュ セッターは猟犬としてだけでなく、外見的な美しさにも定評があります。
ドッグショーにも頻繁に参加されるようになり、ペットとしての価値も上がっていきました。
いちじきほどではありませんが、ペット人気もあります。
アイリッシュ セッターは社交的な性格なので、家族と一緒に何かしたりすることが大好きな犬種です。
子供との相性もすこぶるいいようです。
でも、小さな子供にとっては若干、乱暴に見えるかもしれませんね。
[アイリッシュ セッター]の注意点
アイリッシュ セッターはかなりの運動量を必要とします。
1時間以上もの激しい運動が求められます。
運動不足の場合、家の中で過剰にエネルギッシュになり、暴れたりします。
欲求不満状態です。
かなりエネルギッシュなので、アパートでの飼育は難しいでしょう。
比較的温暖な地域では屋外で飼育することは可能ですが、暖かい犬小屋を提供してあげてください。
また、寒いときは屋内に入れてあげてください。
この犬は社交的ですので、家族みんなで住むことが理想的です。
2~3日に一回はブラッシングしてあげましょう。
バリカンで無駄毛を刈ったり、トリミングをしてあげると、外観が美しく保てます。