ペット用「術後着」の必要性
普段は、「愛犬に洋服は着せない」という方でも、必要な時にはぜひ、着せてあげていただきたいと思います。
例えば、雨の日の「レインコート」、寒い日の「防寒用ウェア」などもそうですが、病気の時や手術をした後にも、必要な場合があります。
柴犬などのダブルコートで寒さに強い犬種でも、寒い季節に風邪を引いたりして具合の悪い時には、暖かいセーターなどを着せてあげてくださいね。
特に、手術後の「術後着」は必要です。
傷口を掻いたり舐めたりして、細菌が入ったり、傷口が開いたりするのを防ぐためです。
動物病院では、そのような場合の対策グッズとして「エリザベスカラー」を使用しているところも多いようですが、大抵のワンちゃんは嫌がるのではないでしょうか?
水も飲みにくいですし、フードも食べづらい、眠る時にも床に擦れて邪魔になりますよね・・・
そんな愛犬の気持ちになって、また、「少しでも快適に、普段通りの生活をさせてあげたい」という飼い主さんの声に応えて、作られたのが「ペット用 術後ウェア」です。
ペット用「術後着」のメリット
手術後や怪我をした際に、傷口を舐めたり掻いたりしないようにするための対策として、「エリザベスカラー」というものがあります。
しかし、これには欠点があまりに多いような気がします。
確かに、首にあのような形状のものを巻いておけば、自分の身体のどの部分であろうとも舐めることは出来ません。
「傷口を舐めない」という目的は果たすことが出来ても、日常的な生活に支障をきたしてしまいますよね・・・
ご飯を食べるのも、お水を飲むのも、寝るにも邪魔になってしまいます。
ただでさえ、手術後で元気のない状態なのに、見た目にもいかにも具合が悪そうで、ワンちゃん自身も飼い主さんにとっても、良いものではありませんよね・・・
それなら、術後用に作られたウェアを着せてあげるのがオススメです。
傷口をしっかりとカバーしてくれるので安心ですし、排泄が可能なウェアもあります。
見た目も、「エリザベスカラー」のように痛々しくなく、とても可愛いです。
伸縮性のある生地を使用しており、背中をクロスさせたデザインなので、きちんと体格に合ったサイズのものを着用することで、ずれることもなく快適に過ごせます。
抗菌効果のある生地を使用するなどの工夫もされており、衛生面でも安心です。
ペット用「術後着」の注意点
「ペット用 術後ウェア」は、「エリザベスカラー」と比較しても、メリットが大きく、オススメですが、気をつけたい点も無いとは言えません・・・
まず、一つ目はコストの問題です。
術後しばらくの間だけしか使用しないのに、3,000円以上のウェアを購入するのは躊躇してしまう方も多いでしょう・・・
確かに、術後1週間だけのために購入するのはもったいないと思ってしまいますね。
とは言え、手術で痛い思いをした愛犬を少しでも快適に過ごさせてあげられるなら高くはないのかもしれませんね。
デザインやカラーもとても可愛らしいので、術後以外にも「マナーパンツ」として使用することも出来ます。
もう一つは、「きちんとサイズの合ったものを選ぶ」ことです。
どんなに良いものでも、サイズが合わなければ、ずれたり脱げたりしてしまいますので、きちんと測ってピッタリのものを購入するようにしましょう。