イタリアン・グレーハウンドの特徴
比較的人間想いであるイタリアン・グレーハウンド。特に飼い主に対しては一心に大切な存在として慕っており、相手の気持ちを察することが得意なことも特徴のひとつです。少し神経質である性格も、飼い主やその家族からの優しさを受けることで、素敵な家族の一員になれる要素に変わります。
垂直の前脚に、アーチになっている背中や腰と、細くしなやかな体躯です。
グレーハウンドが小型化されイタリアン・グレーハウンドとなった時期はかなり昔のことで、歴史的資料の中では、ローマなどでは紀元前には既に愛玩犬として飼われていたことが記され、あるいは古代エジプトでもそのミイラが見付けられるなどしています。その後、歴史の変遷の中でも存在が失われることなく、16世紀には南ヨーロッパ周辺などでも強い人気を得ています。一層の小型化が18世紀頃に行われたイタリアン・グレーハウンドですが、他の犬種の品種改良の固定を目的として血が使われてきた経緯も持っています。
イタリアン・グレーハウンドのメリット
小型化された犬種ではあれど、グレーハウンドらしく駆ける速度が速く、さらに何か走っていくものに対して逃すまいと追う能力が強いのがイタリアン・グレーハウンドの特長でもあります。イタリアン・グレーハウンドの走り方は「ダブルサスペンションギャロップ」と呼ばれますが、これは背中のバネを利用しており、その時前脚・後ろ脚の動きは一緒であるという走法です。
臭いの面でもあまり気にならず、毛並みの艶も良く、抜けることも少ないため、お手入れや一緒に過ごすことが苦になりにくい犬種だとも言えます。具体的には日に数回のブラッシングにより艶を保てれば概ねOKです。
イタリアン・グレーハウンドの注意点
イタリアン・グレーハウンドにとって、寒さは天敵。そのため、季節によっては外飼いが向かないのもこの種類だと言えます。冬場に外に出たい時には、コートを着用させましょう。
そして一般的に、暖房などを使っている冬場などの室内では乾燥しがち。乾燥している環境はイタリアン・グレーハウンドにとっても得意ではなく、特にフケなどが発生してしまうため、加湿を心掛けましょう。
寒い時には遊びも室内を選ぶことが好ましいものであると同時に、もし親が骨が弱い場合には遺伝しがちなので、その場合には室内遊びであっても骨折に気を付けてあげます。また、てんかんや膝蓋骨脱臼などにも注意が必要です。時々眼科検査を受け、進行性網膜萎縮症ではないか確認しておくのも安心です。
また、歯磨き・爪切りも忘れずに行いましょう。爪切りやお風呂などの望ましい頻度は月3回程度です。