ワンちゃんと生活していると、どうしても嫌がることもしなければならない時がありますよね・・・そのひとつが、「薬を飲ませる」ことです。
病気の時はもちろん、毎月のフィラリア薬などで苦労されている飼い主さんは多いのではないでしょうか?錠剤や粉薬などはみただけでも逃げてしまったり、ご飯やおやつに混ぜても敏感な子は吐き出してしまったり、口にしなかったりしますよね。
フィラリア薬などは、ワンちゃんが飲みやすいように『チュアブル(おやつ)タイプ』のものも多くあります。しかし、それでもなかなか口にしてくれないワンちゃんもいますし、確実に飲ませるためにはどうすれば良いのでしょうか?
錠剤を上手に飲ませるには、まず愛犬に優しく声をかけてから利き手ではない方の手で上あごをしっかりとつかみます。壁際などの愛犬が後ろに下がれないような位置で行うとやりやすいですよ。
利き手の親指と人差し指でしっかりと錠剤を摘んだ状態で、中指を下あごに引っ掛けて口を開かせます。そのまま下の付け根あたりに錠剤を落として、うえを向かせたまま口を閉じてあげます。喉のあたりをさすって落ち着かせましょう。
粉薬の場合は、まず愛犬の口を閉じさせてほっぺたを外側に引っ張り、歯とほっぺたの間に粉薬を入れます。外側からほっぺたを優しく揉んで粉薬と唾液が混ざるようにします。錠剤でも粉薬でも、シリンジを1本用意しておき、口の横からぬるま湯を注入してあげると、確実にゴックンと飲み込むことが出来ますよ。
液剤の場合は、利き手ではない方の手で鼻先を持ち上げ固定します。利き手でスポイドを持ち、犬歯の後ろに差し込んでゆっくりと流し入れます。確実に飲み込めるように、少しの間、鼻先を持ち上げたままにします。この一連の動作の間、優しい声かけをしてあげることを忘れないでくださいね。
いずれの薬もうまく飲むことが出来たら、しっかりと褒めてあげて、少量のおやつを与えましょう。
どうしてもうまく飲ませることが出来ない場合は、「投薬器」などの便利なグッズも売られていますので、利用してみるのも良いかもしれませんね。