日本スピッツの特徴
日本を原産国とする、純白の可愛らしい小型犬が「日本スピッツ」です。
「日本スピッツ」の祖先犬は、シベリア大陸経由で日本に渡来して来た白い「ジャーマン・スピッツ」だと言われています。
体長30~40cm、体重は5~6kgと小さくて日本の住宅でも飼いやすいサイズです。
すべてにおいてバランスの取れた外見をしており、上品さも兼ね備えています。
フサフサの真っ白な毛に覆われた愛くるしい瞳を持つこの犬は、あっという間に多くの人を虜にし、昭和20年代~30年代にかけて一大スピッツブームを巻き起こしました。
しかしながら、甲高い声で無駄吠えをするというイメージが定着してしまい、その人気は低迷していきました。
これは乱繁殖して犬の質を落としてしまった結果であり、元々「日本スピッツ」はおとなしくて人懐っこい性格の犬です。
近年では、温厚な性格へと改良され、無駄吠えもなくなりましたので、徐々に人気を回復しています。
国内のみならず、海外でも愛される犬種となりました。
日本スピッツの性格
好奇心旺盛で、飼い主に対しては非常に従順な性格です。
「無駄吠えをする」、「よく吠える」というイメージを持つ方も多いと思いますが、本来、おとなしくて人懐っこい犬なのです。
陽気で遊ぶことが大好きですが、人見知りが激しい面があります。
知らない人に対しては、強い警戒心を示しますので、小型犬ながら番犬にはとても適した犬種であると言えます。
頭の良い犬なので、しつけはしやすい方かと思います。
おもちゃなどで遊ぶことが大好きなので、子どもとの相性も良いでしょう。
可愛いからといって甘やかして育てると、手の付けられないワガママ犬に育ってしまいますので、しつけはしっかりと行いましょう。
日本スピッツの飼い方
日本原産の「日本スピッツ」は、日本の住宅事情や生活環境にも合っていて、非常に飼いやすい犬種と言えます。
無駄吠えのイメージが強いですが、改良された近年では、そういったこともなくなり、人気が回復しつつあります。
飼い主との関係がうまくいくように上手に育てれば、精神的にも満たされ、無駄吠えをしない犬に育ちます。
屋外飼育も出来ないことはありませんが、小型犬ですし、出来れば室内で家族と一緒に暮らすことが望ましいでしょう。
飼い主に対しては甘えん坊な面も見せてくれますが、警戒心が強く、知らない人や不審な物音にはいち早く反応してくれるので、番犬としても優秀です。
真っ白でふわふわな長毛は、もつれや毛玉が出来やすいので毎日のブラッシングは欠かせません。
特に耳の後ろや脇などに毛玉が出来やすいので、気をつけてあげてください。
運動量は、それほど多くは必要としませんが、30分程度の散歩に1日2回連れ出すのが理想です。
活発な犬なので、ドッグランなどで思いっきり遊ばせてあげると良いでしょう。
外の雰囲気を感じることや他の犬との出会いは、社会性を育ててくれます。