カニンヘン・ダックスフントの特徴
ダックスフントの中でも、最も小さい種類の犬種が「カニンヘン・ダックスフント」です。
胸囲30cm以下、体重3.5kg以下が標準サイズとされています。
体重4.8kg以下とされる「ミニチュア・ダックスフント」よりも、更に一回り小さくて可愛らしい犬種です。
ダックスフントと言えば、昔から猟犬として活躍してきた犬種ですが、「カニンヘン・ダックスフント」は、中でも最も小さい獲物であるウサギを狩るために作られました。
ですから、原産国であるドイツでは「ラピット(ラビット)ダックス」とも呼ばれています。
イギリスやアメリカでは、ミニチュア・ダックスフントと同じ分類とされているようです。
毛質は、スタンダードやミニチュアと同じく、「スムースタイプ(短毛)」、「ロングタイプ(柔らかい長毛)」、「ワイアータイプ(太く硬毛で長い)」の3種類に分かれています。
他のダックスフントと同じように、毛質によって性格が異なることも特徴のひとつです。
カニンヘン・ダックスフントの性格
ダックスフントの中でも、最も小さいサイズになりますので、その小ささだけでも思わず笑みがこぼれるくらい可愛らしい犬種です。
やはり、他のダックスフント(スタンダード、ミニチュア)と同じように、毛質の違いで性格も異なります。
スムースタイプは、3種類の毛質の中でも最も気が強く、飼い主に対しては忠実です。
ロングタイプは、艶やかで美しい長毛からは優雅な印象を受けますが、性格も温厚で人懐こく、飼いやすいタイプです。
ユーモラスな面もあり、少し神経質な一面もみられます。
ごわごわとしたヒゲや眉毛が特徴的なワイヤータイプは、陽気で好奇心旺盛な性格ですが、やや友好的でない一面もみられます。
どのタイプであっても、猟犬として活躍してきたダックスの勇敢で賢いところは共通しています。
カニンヘン・ダックスフントを飼う際の注意点
カニンヘンに限らず、ダックスフントはよく吠える犬種です。
これは、吠えて獲物を追い立てる狩猟犬の名残りからなのですが、無駄吠えをする子も多いので、子犬の頃からの育て方が重要になります。
公園やドッグランなどの犬や人が多く集まる場所に連れて行くことで、社会性が身に付き、飼いやすい犬に育ちます。
社会性の問題だけでなく、外に連れ出して運動させてあげることは、運動不足やストレス解消にもなります。
いくら小さくても、愛玩犬ではなく、元々は猟犬であるということを頭に入れて、十分な運動量を保つようにしましょう。
最低でも1日1時間程度の散歩が必要になります。
天候や季節によって、外に連れ出すのが難しい場合でも、室内でのボール遊びなどの時間を作ってあげるようにしたいですね。
また、とても小さな犬種ですので、暑さや寒さには敏感で影響を受けやすいです。
特に寒い季節には、暖房やドッグウェアの着用などでうまく調節してあげるようにしてください。