ミニチュア・ダックスフントの特徴
トイプードルやチワワと並んで、人気の高い小型犬が「ミニチュア・ダックスフント」です。
16世紀ごろから、既に狩猟犬として活躍していた「ダックスフント」は、主にアナグマやキツネを追って穴にもぐっていました。
これを小型化させたのが「ミニチュア・ダックスフント」です。
20世紀ごろに誕生した「ミニチュア・ダックスフント」は、その小さな体で主にウサギなどの小動物を狩るのに活躍していました。
毛質は、スタンダードな「ダックスフント」と同じく、「スムース(短毛)タイプ」、「ロング(長毛)タイプ」、「ワイヤータイプ」の3種類があります。
胴長短足のユーモラスで可愛らしい体型も、活発で甘えん坊なところも「ダックスフント」と同じですが、体高15cm前後、体重4.8kg以下という小さな体格なので、キャリーなどに入れてどこでも手軽に一緒にお出かけをすることが出来るところも魅力です。
ミニチュア・ダックスフントの性格
性格においても、スタンダードな「ダックスフント」とほぼ同じであると考えて良いと思います。
狩猟犬としての本能が色濃く残っているため、かなり怖いもの知らずで勇敢な性格です。
交配に掛け合わされた犬種が違うため、3種類の毛質によって性格が異なるところも変わりはありません。
スムースタイプは、最も人懐こくて明るい性格ですので、小さなお子様のいる家庭には一番適していると言えます。
ロングタイプは、やや神経質な面もありますが、温厚な性格で甘えん坊なところもあります。
ワイヤータイプは、テリア気質を受け継いでいるため陽気で社交的な性格の子が多いようです。
ミニチュア・ダックスフントを飼う際の注意点
「ミニチュア・ダックスフント」は小型犬とは言え、スタンダードな「ダックスフント」と同じく、狩猟犬として活躍してきた歴史を持つ犬種です。
ですから、十分な運動量を確保してあげることが大切です。
肥満になりやすい犬種でもありますので、毎日の散歩はもちろん、それ以外にも時々はドッグランなどでの運動をさせてあげるのが理想的です。
背骨に負担をかけないように、階段の上り下りなどは避け、広場を走らせるなどの運動が良いでしょう。
また、特徴の一つである「垂れ耳」は通気性が悪く、汚れが溜りやすいので、こまめな耳掃除が必要です。
子犬のうちは、犬用の綿棒を使った方が良いですが、「ミニチュア・ダックスフント」は耳の穴が大きいので、成犬になるとコットンを指に巻いて行う方がやりやすいでしょう。
ダックスフントは、神経質な面もあり、見知らぬ人に対して吠えることもあります。
特に「ミニチュア・ダックスフント」は、スタンダードタイプのダックスよりも臆病な性格の子が多いようです。
猟犬としての気質がしっかりと残っていますので、どうしても「吠えやすい犬種」になってしまいます。
無駄吠えをしないように、根気よくしつける必要があります。