サモエドの特徴
サモエドは、ロシアのネネツ自治管区を中心としたサモエード族と古くから共生してきた犬種と言われています。その歴史は、なんと3000年以上とも言われ、原始犬に近いとも言われています。現在のサモエドは、ロシアのシベリアが原産地とされており、20世紀初頭からイギリス人繁殖家たちによって犬種改良されてきました。そして現在の純白に輝く美しい毛並みと美しいスピッツ体型は、世界中から愛されています。典型的なスピッツ体型なので、別名はシベリアン・スピッツです。
真っ白でフワフワとした美しい毛並みに真っ黒な瞳が愛らしく、笑っているようにも見えるので、愛好家からは「サモエドスマイル」とも呼ばれています。
成犬になると体高は48~60cmほど、体重は16~29kgに成長します。毛色は白がメジャーですが、他にもクリーム色や黄色身を帯びた白色系のサモエドもいます。極寒地での狩猟犬として歴史が長く、フワフワとした毛の下は筋肉質で、動きもコンパクトかつ機敏です。
サモエドのメリット
サモエドは、約3000年以上も人間と共に生活をしてきたという歴史があります。そのため、基本的な性格はとても人間に懐きやすく、友好的です。気性も穏やかなので、飼い主と犬でアイコンタクトをとって意思の疎通を図れる関係にも成長出来ます。
そして何よりも、遊ぶことが大好きです。室内でも室外でも、体を動かすことが大好きな犬種です。成犬のサモエドは約20kgほどの引っ張る力がありますから、犬の中でもバツグンの力を持っています。
狩猟犬として活躍できる身体能力を持っているので、動きも早く、散歩に連れて行く時には子供だけは力負けしてしまうことも少なくありません。
性格が穏やかで人見知りも少ないので、番犬としてはあまり期待は出来ないようですが、見た目の愛くるしさや性格が大きなメリットと言えます。
サモエドの注意点
サモエドの祖先は、ロシア・ネネツ自治管区を中心に生活をおくっているサモエード族と共に生活していました。寒冷地での生活に長けた犬種なので、日本の冬場や雪深い地域では、外での行き遊びも得意としています。
けれども、日本の高温多湿な夏の気候は、サモエドにとっては体への負担も大きく、暑さへの順応が出来ません。気温のみで判断すると、20度を超えてしまうとサモエドにとってはいつ熱中症を引き起こしてもおかしくない環境になります。ですので、梅雨時期~夏場にかけての冷房はほぼ必須となります。人間にとっては快適に感じる冷房の28度設定も、サモエドにとってはまだまだ暑い温度です。まずは空調管理に注意する必要があります。
加えて、サモエドは長毛種でとても毛の量が多い犬種です。ですので、ブラッシングはこまめにかけてあげることで、皮膚トラブルを予防できます。普段は週に3回程度、換毛期は毎日のブラッシングで、サモエド特有のフワフワとした真っ白な毛並みを維持できます。