アラスカン マラミュートの特徴
アラスカン マラミュートは、アラスカ州西部のスワード半島を主産地とする大型犬です。一見すると見た目はシベリアン ハスキーによく似ていますが、犬の気質などは異なる特徴を持っています。
先祖は、アラスカ西部の海岸地方で暮らすエスキモーのマラミュート族が長期にわたって飼育していた労働犬とされています。狩猟やそり引き、漁業など、さまざまな人間の仕事を手伝っていたとされています。18世紀に入ると、アラスカに上陸した白人によって文明圏にアラスカン マラミュートが紹介され、犬ぞりレースなどで活躍する犬として交配が繰り返されました。結果、純粋なアラスカン マラミュートの血統が衰退。1926年以降にアメリカ国内で愛好家によって、伝統的なアラスカン・マラミュートの改良が始まり、現代に至ります。
屈強な足腰を持ち、成犬では58~63cmほど、体重が34~38kgほどに成長します。
全体的にはオオカミのような風貌ですが、顔立ちは小さめの立ち耳と大きいマズルが特徴的です。毛色はライトグレーやブラック、レッドなどが多く、顔や足にはホワイトが入っています。フサフサの巻き尻尾も大きな特徴の1つです。
アラスカン マラミュートのメリット
アラスカン マラミュートはキリッとした勇ましいビジュアルとは裏腹に、性格はとても穏やかで人間に対しても友好的な犬種です。飼い主に対してはとても忠実で従順なので、しつけや訓練も大好きです。元々は群れで生活していた犬種なので、一緒に生活を送る上で家族やパートナーとして周囲を認識します。
アラスカン マラミュートは遊ぶことがとても大好きな犬種ですが、性格は自立心の強いケースが多いので、1人遊びも得意です。人間の心を察する能力にも優れており、飼い主や家族が落ち込んでいるような素振りを見せると、励ましてくれるなんて優しい一面も持っています。
アラスカン マラミュートの注意点
アラスカン マラミュートの先祖をたどると、寒冷地で活躍していた大型犬になります。そのため、冬の寒さにはとても強く、雪原などを走り回るほどのエネルギーを持っています。けれど、日本の高温多湿な気候は苦手です。寒冷地では通年を通して外での飼育も可能ですが、夏場はなるべく冷房の整った涼しい場所で過ごさなければ、熱中症を引き起こしてしまうので注意が必要です。
アラスカン マラミュートは独立心がとても強く、納得しないと飼い主の命令に従わないケースも多々あります。ですので、主従関係は幼少期からしっかりと築くことが一緒に生活する上で大切となります。
運動が大好きで走る事も大好きです。運動不足になると、ストレスがたまりやすく、攻撃的に吠えたり噛み付いたりという行動に出てしまうこともあります。ストレス解消のためにも長めの散歩や、自由に思いっきり走らせてあげられる様な環境作りが必要になります。