[アフガン ハウンド]の特徴
アフガン ハウンドは視覚型狩猟犬で古代からの原始的狩猟犬の姿を残しています。
アフガニスタンで実用的に用いられる一方で、その華やかな姿から、ヨーロッパではショードッグとして人気を博しています。
どうやら、ペルシャのサルーキーの血脈を引いていると推測されています。
長く分厚い被毛は北方の山岳地帯で生き延びるために進化したようです。
遊牧民の家畜を天敵から守るための番犬として大活躍してきました。
また、山地ではウサギ、ガゼル、ヒョウを狩っているようです。
近年では戦争の影響を受けていて、その数の減少が危惧されています。
アフガン ハウンドにはバーフルムとハーラグ・タズィの2種類存在しています。
63~73cm、23~27kgと、大柄な犬種です。
口吻が長く細面です。
腰が高く、体全身をまるで絹のように長く美しい被毛が覆っています。
厚い長毛種、短毛種、房毛種、の3種類がいます。
毛色は多種多様に富んでいます。
毎日の丁寧なブラッシングは美しい毛並みを維持するためにはが欠かせません。
耳は垂れ、走るのはとても早です。
「世界一頭の悪い犬」と言われるが、それは大きな誤解です。
ただ単に、その命令に従いたくないだけなのです。
ですから、アフガン ハウンドと親密な関係性を持ちたければ、お互いに理解しあうしかないのです。
[アフガン ハウンド]のメリット
パッと見は威厳があり、優美そのものです。
しかし、猟犬としての本能は健在です。
毎日、それにみあった運動量をこなす必要があります。
室内では比較的おとなしいのです。
散歩時などは小動物を追いかけまわします。
夢中になるあまり、名前を呼んでも戻ってこないこともしばしば。
優しく、温和な性格で、子供にとっても安心です。
但し、マイペースなので一緒になって遊ぼうともしません。
どこか物足りなさをかんじるかもしれません。
感情を表にあらわさない性格です。
繊細で独立心が比較的強い為、まるで猫を相手にしている感覚に陥ることもあるかもしれません。
基本、人見知りなものですから、臆病な面もあります。
しかし、個体によっては活発なものもいます。
[アフガン ハウンド]の注意点
アフガン ハウンドは20世紀のヨーロッパで注目されました。
その見栄えのする容姿がおおいにうけたのです。
その後、ショードックとして本格的に改良を受けていくことになります。
実際に多くのアフガン ハウンドの祖先となたのは「ガズィーニ」という犬です。
少し長めの散歩をした後は、猟犬の本能を呼び覚ますような運動が良いでしょう。
短距離を思いっきり走らせてみるなどです。
被毛が長く厚いため、暑い日差しを長時間浴びさせるのは避けましょう。
室内犬として飼育するのが望ましいです。
心地よい寝床を作ってあげたいものです。
また、被毛が長く揃うまでは頻繁にブラッシングしてあげましょう。
生えそろったら2~3日に1度程度のブラッシングでよいと思われます。