[アイリッシュ ウルフハウンド]の特徴
アイリッシュ ウルフハウンドはその名とおり、アイルランド原産です。
グレート・デーン並び称されるほどの大きな体を持っています。
とにかく大きいです。
80cmから100cmを超えるほどの大型犬で、それが最大の特徴となっています。
日本ではグレーハウンドと似ていいるために混同されがちです。
アイリッシュ ウルフハウンドは古い時代にギリシャからアイルランドへ渡ってきたと考えられています。
アイルランドではさらに大型化を進めたようです。
ローマの闘技場で獰猛な獣と闘うアイリッシュ ウルフハウンドの記録が残っています。
その勇敢さがローマ人たちの心をとらえたようです。
また、オオカミやオオジカを仕留めることができることから、猟師からは重宝がられていました。
ところが、時代が変わるとそれが一変します。
海外の貴族たちへの贈り物としてどんどん数を減らしていきます。
さらに、アイルランドからオオカミがほとんどいなくなってしまったのです。
アイリッシュ ウルフハウンドは減少の一途をたどります。
さらに、飢饉が起こり、アイリッシュ ウルフハウンドは絶滅の一歩手前まで追い詰められていきました。
その後、G.A.グラハム大尉という人が、残っていた数頭と他犬種を配合することで少しずつですが、数を増やしていきました。
スコティッシュ・ディアーハウンドやグレート・デーン、ボルゾイ、さらにチベットのオオカミ犬などとも配合することで、一躍注目をあびます。
[アイリッシュ ウルフハウンド]のメリット
嗅覚獣猟犬のなかで最もおおきいのがアイリッシュ ウルフハウンドです。
どちらかというと、グレーハウンドよりもがっちりとした体型をしています。
これだけ大きいにもかかわらずその体格は重要視されていません。
敏捷性と力強さを兼ね備えたこの犬は、大型の獲物も軽々と追い詰め、捕らえることができるのです。
寒さや湿気から体を守るために固い被毛をしています。
目やアゴは針金のような固い毛で覆われています。
アイリッシュ ウルフハウンドは穏やかで優しい犬として親しまれています。
屋内では落ち着いたたたずまいで、おっとりとしています。
大型犬でありながら、子供や他の犬たちとも仲良く過ごすことができます。
ですが、時々、見知らぬ人に対して攻撃的になったりもします。
[アイリッシュ ウルフハウンド]の注意点
体は大きいのですが、気性は穏やかそのもので、家庭で飼うぶんには不向きではありません。
日本でも約100頭ほどが飼われている実情があります。
しかし、体の大きさに見合う食事量と寝床のスペースの確保は容易ではありません。
散歩も長時間必要なため誰にでも飼えるといったわけではありません。
世界一大きなアイリッシュ ウルフハウンドは体重が80kg2本足で立つと2mにも及びます。
いくらかわいいといっても、大変な作業が待っていることは間違いなさそうです。