ニホンスピッツの特徴
日本スピッツは日本原産の犬種です。
これだけははっきりしています。
耳が立っていて、口が尖ったスピッツの系統の犬です。
スピッツとはドイツ語で「鋭利な」「尖った」という意味があります。
日本スピッツの由来には諸説うんぬんかんぬんあり、はっきりとしたことは解かっていません。
一般的な説としては白いジャーマン・スピッツやアメリカン・エスキモードックなどの白くて小さい系統のスピッツを重ねて交配したという説が一般的です。
ジャーマン・スピッツは1921年に東京で開催されたドックショーに参加しいます。
モンゴルや満州から入ってきたサモエドも交配されているかもしれないらしいです。
これも否定する人がいますので、はっきりしません。
まぁ、正直なところ、どれもこれも決め手に欠けるのは確からしいです。
真っ白な毛並とクリクリっとした大きくて黒い目が愛されて、日本の高度成長期に爆発的にペットとして普及しました。
最盛期の1950年代前半には登録犬種の40%以上を占めるほどの人気ぶりでした。
日本スピッツは1970年代以降の北ヨーロッパやイギリスで人気が出始めます。
1973年にスウェーデンが公式に輸入したのが初めてです。
その子孫がイギリスで人気を博していきます。
体の一部(目鼻、額や耳、前肢)を除いて、全面を除いて光沢のある純白の長い被毛で覆われているいるのが特徴的です。
その飾り気の美しさは首から全胸全体にわたっています。
柔らかく短い下毛をしています。
頭がよく、物覚えが素晴らしく良いようです。
飼い主に対してはとても従順に接します。
但し、他人に対しては警戒心が強いので警戒が必要です。
性格は朗らかで活発です。
ニホンスピッツのメリット
オスで30~38cmくらいで体重が5~11kgです。
メスはそれよりもやや小ぶりとなる傾向が強いようです。
このように室内で飼うには適切なサイズをしています。
丈夫な体質なので特に健康に気を使う必要はなさそうです。
被毛のケアが大変そうに思えますが、実はそれほどではないようです。
適度なブラッシングで純白の被毛が保てるようです。
ニホンスピッツの注意点
神経質で「キャンキャン」と吠えるという理由から一気に人気に陰りがしょうじてしまいます。
これに取って代わったのはマルチーズやポメラニアンで1991年には飼育頭数が1000頭を割り込んだとされているくらいです。
これは、外で鎖に繋いで飼うという当時の習慣がそれをより一層加速させたものでした。
現在では、性格の改良が進められていて、無駄吠えをすることは少なくなったとか。
気を付けたい病気として膝蓋骨脱臼があります。
これは、一種の遺伝病で日本スピッツだけという訳ではありません。
純犬種を守るうえで、近親交配が行われているのがその理由です。
いわゆる、血統上の弱点と捉えてください。
例外なく、その祖因子をどの日本スピッツも持っているものであると理解してくれればよいです。