ワンちゃんを家族として迎え入れて、生活していくためには、「しつけ」が重要になります。きちんとしたしつけが出来ていないと、飼い主さんだけでなく、ワンちゃんにとってもストレスの多い生活になってしまいます。
また、良かれと思って行っている「ケア」や「お世話」に関しても、実は愛犬のしつけを失敗させる原因となってしまっている場合もあります。よくある「NG例」をいくつかあげてみますので、参考にしてみてくださいね。
・トイレのしつけ
トイレは、生活していくうえで一番に成功させたいしつけでもあります。いくら教えても、叱ってもトイレをきちんと出来ない場合、掃除をしなければなりませんが、その際にいつも決まった雑巾を使っているのはNGです。きちんと洗っていても、嗅覚の鋭い犬にはニオイがわかりますので、おしっこのニオイを擦り付けていることになってしまっています。
トイレ用シートなどでおしっこを吸い取り、除菌消臭スプレーを使う方が良いでしょう。また、トイレ掃除をしていると愛犬は「自分に構ってくれている」と勘違いすることもあります。話しかけたりするのは絶対にNG!掃除をしている姿も見せないように他の部屋に連れて行くか、サークルに入れてバスタオルなどで外がみえないようにしましょう。
急に一人ぼっちにされることは愛犬にとって楽しくありませんので、「トイレの失敗=楽しくないことになる」という風に思わせることが出来ます。
・ブラッシングや爪切り
シャンプーもそうですが、このようなグルーミングを嫌がるワンちゃんはとても多いです。ですから、無理に押さえつけて、じっくり時間をかけて丁寧に…というのは、ストレスになっている可能性があります。少しでも、やらせてくれたらご褒美をあげる、嫌がったらやめる、というようにしていきましょう。
・叱る時に名前を呼ぶ
愛犬の名前を呼ぶ機会は多いと思いますが、叱る時にもつい、「こらっ!○○!!ダメでしょ!」などと名前を言ってしまいがちです。それを繰り返していると、「自分の名前を呼ばれる=叱られている、楽しくない」といった図式が出来てしまい、名前を呼ばれると萎縮したり反抗的になってしまう場合もあります。