ペキニーズの特徴
『ライオンとサルが恋をしてできた犬』という伝説を持つ、中国原産の犬種が「ペキニーズ」です。
中国のシンボルである獅子を思わせる風貌で、古代中国では「獅子犬」「太陽犬」「袖犬」という3つの呼び名がありました。
シーズーの祖先犬だという説もあり、鼻ペチャなお顔がキュートで魅力的です。
また、「ペキニーズ」の祖先犬は、「ラサ・アプソ」だと言われています。
アルビノとレバーを除くほとんどの毛色が認められており、その種類は実に多彩です。
グレイ、クリーム、レッド、ゴールド、ホワイト、ブラック、サーブル、パーティカラー、ブラックアンドタンなどがあります。
ローリング(横揺れ)歩様と言われる独特の歩き方が特徴で、中国の歴代宮廷内においてのみ飼育されていた門外不出の犬らしい威厳と自信を感じさせます。
「袖犬」と呼ばれていた由来は、中国の皇帝たちが小型犬である「ぺキニーズ」を袖に入れて可愛がっていた為です。
ペキニーズの性格
「ペキニーズ」は、どちらかといえば猫に近い性格だと言われています。
マイペース、頑固、自尊心が強い、自己中心的な気ままな性格です。
自分の気分次第では、呼ばれても振り向きもしないというような面があります。
警戒心が強く、神経質なところもあり、気に入らないことがあると吠えたり噛んだりすることもあります。
しつけはかなり難しい犬種と言えるでしょう。
人に媚びるというような、犬らしい性格は持ち合わせておらず、小型の愛玩犬でありながら、抱っこされることを好みません。
しかしながら、飼い主に対しては愛情深い面もあり、犬の気持ちや自主性を尊重して育てれば味のある良いパートナーになってくれます。
小さな子どもがいたり、騒々しい家庭で育てられると、ストレスを感じて攻撃的な性格になってしまうこともあります。
静かにのんびり、気ままな生活を望んでいるので、そういった環境を与えることが出来る家庭で飼われることが望ましいでしょう。
ペキニーズの飼い方
小型犬ですので、当然室内での飼育になりますが、比較的寒さには強い犬種です。
鼻が短いということもあり、夏の暑さには弱いので、エアコンなどを使って快適な温度を保ってあげる必要があります。
のんびりしていて運動はあまり必要ない犬種ですが、肥満体質なので食事の量には気をつけてあげてください。
室内で遊ぶ程度の運動量でも十分なのですが、心身に刺激を与える意味でも散歩は行くようにしましょう。
散歩自体は嫌いではないので、毎日の楽しみとしてのんびり歩くのも良いものです。
被毛は長く、絡みやすいのでこまめにブラッシングをするようにしましょう。
鼻ペチャで、周りのシワに細菌が繁殖して炎症を起こしやすいので、こまめに拭いて清潔を保つようにしてください。
鼻が短いので、いびきをかきやすい犬種でもあります。
万人に好まれるような人気犬種ではありませんが、味のある風貌と性格の虜になる方も多いようです。