ダックスフントの特徴
ダックスフントと言えば、胴が長く足が短いのが特徴のドイツ原産の可愛らしい犬種です。
「ダックスフント」とは、ドイツ語で「アナグマを追う犬」という意味で、その名の通り、アナグマやキツネの狩猟犬として、16世紀ごろから活躍してきました。
穴の中に潜るのに適した体型と、鋭い嗅覚と大きな吠え声で、狩猟犬としてとても優れた能力を持つ犬です。
被毛は、短毛でつやのある「スムース(短毛)タイプ」、滑らかな長毛(少しウェーブがかかっていることもある)の「ロング(長毛)タイプ」、張りのある太く硬い毛で覆われた「ワイヤータイプ」の3つに分けられます。
毛色は単色(レッドやイエローなど)や、2色(チョコレート・アンド・タンなど)、その他にも「ダップル」、「ブリンドル」などバラエティ豊かです。
ワイヤータイプでは、「イノシシ色」や「枯れ葉色」、「ソルト・アンド・ペッパー」なども認められています。
ダックスフントの性格
古くから狩猟犬として活躍してきた犬種なので、好奇心旺盛で勇敢な性格です。
穴を掘ったり、獲物を追いかけたりする遊びを好みます。
飼い主にはとても従順で、判断力があり賢い犬です。
独立心が強い反面、家族の一員として常に参加していたいという一面もあります。
小さなお子様のいる家庭でも、うまく暮らしていくことが出来ます。
また、上記にも述べた通り、ダックスフントの毛質には3種類ありますが、性格もまた、この毛質によって異なるとされています。
これは、交配において掛け合わされた犬種が異なるためです。
スムースタイプ…最もポピュラーなタイプで、頑固で強気な性格と言われています。
ロングタイプ…スパニエルやアイリッシュセッター、パピヨンなどを交配して作出されたので、性格もスパニエルに近く、フレンドリーで朗らか、そして愛情深く人懐っこさを持っています。
ワイヤータイプ…ミニチュアシュナウザーや、アイリッシュテリア、スコテッシュテリアなどを交配して作出されたので、狩猟本能が色濃く残るテリア気質を受け継いでいます。
ダックスフントは、総じて「愛情深く、適度に警戒心を持ち合わせている、番犬としても愛玩犬としても最適な家庭犬であると言えます。
ダックスフントを飼う際の注意点
見た目の可愛らしさに惹かれて「ダックスフントを飼いたい!!」と思われる方も多いのではないでしょうか?
ユーモラスな体型と活発で甘えん坊なところがとても魅力的なダックスフントですが、家族として迎えるに当たって、注意したい点がいくつかあります。
元々、狩猟犬として活躍してきた犬種ですので、活発で十分に運動させてあげることが必要です。
毎日の散歩だけでなく、時にはドッグランやドッグスポーツで思い切り運動させてあげましょう。
その体型から、背骨に負担のかかりやすい階段の上り下りや段差のあるアジリティなどは避けるようにしてください。
温暖な気候であれば、外で飼うことも可能ですが、出来れば室内飼いが望ましく、寝る場所は絶対に室内に用意してあげてください。
被毛のお手入れは、毛質によって違います。
スムースタイプ…ラバーブラシなどでブラッシング、皮膚マッサージ
ロングタイプ…ピンブラシやコームでブラッシング、コーミング
ワイヤータイプ…ブラッシングとコーミング、年2回程度のストリッピング(手で毛を抜く)